Fragments of Wisdom
エーチのダンペン
[叡智の断片]
ウィットの引用術(49)
[最終回]
エコノミストたちよ
池澤夏樹=文
text by Natsuki Ikezawa
illustration by Atsushi Ushio
引用というのは自分の意見を飾るために叡智の断片を借りることである。ところが、日本人は著名人の発言や小話の類を引用しない。日本人は好みは言っても意見は言わない、意見を言わない我が国では使い道がないからである。そんな日本人のために池澤夏樹が出会った古今東西珠玉の言葉より、ウィットの引用術を身につける。
池澤夏樹(いけざわ・なつき)プロフィール
作家。1945年、北海道生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。1975年より3年間ギリシャに滞在。詩作、評論から作家活動に入る。88年に発表した『スティル・ライフ』 (中公文庫)により芥川賞を受賞、『母なる自然のおっぱい』 により読売文学賞、『マシアス・ギリの失脚』 (以上、新潮文庫)により谷崎賞を受賞。94年沖縄に移住。近著に『イラクの小さな橋を渡って』 (光文社)、『静かな大地』 (朝日新聞社)、『風がページを……』 (文藝春秋)など。
THE GOURMAND'S WAY
小泉武夫
男精食のすすめ
[最終回]
すばらしき
江戸の男精食
小泉武夫=文/中村純司=イラスト
text by Takeo Koizumi/illustration by Junji Nakamura
男たるもの、常に元気でないといけません。あっちも、こっちも、そっちも。そんな訳でこの連載は、ピンピンピンといつも元気になる食べものや飲みもの、媚薬(動植物起源)などに述べていくものであります。
小泉武夫(こいずみ・たけお)プロフィール
1943年、福島県の酒造家に生まれる。66年、東京農業大学農学部卒業。東京農業大学教授。農学博士。発酵と醸造が専門。「味覚人飛行物体」など異名を持つほどに食いしん坊である。著書多数。近著に『いのちをはぐくむ農と食』 (岩波ジュニア新書)がある。
伊丹由宇の酒肴の趣向
[最終回]
有終の美を飾る、天下の珍味。
「クエ鍋」に、日本一の称号授与!
text by Yu Itami/photograph
by Satoru Naito
CASANOVA
カサノヴァ
人類史上最高にモテた男の物語
大いなる脱走計画
鹿島 茂=文/杉本真文=イラスト
text by Shigeru Kashima/illustration by Mafumi Sugimoto
プロン監獄からの脱走を決意したカサノヴァは、着々と計画実行に向けて準備を整えていく。次から次へと降りかかる難関を乗り越えて、ついに、脱走が実現するか……という直前に、思わぬ事態が。絶対絶命の事態を、どう乗り切るか。脱獄は、成功するのか。
鹿島 茂(かしま・しげる)プロフィール
1949年、神奈川県横浜市生まれ。フランス文学者。明治大学国際日本学部教授。著書に『情念戦争』 (集英社インターナショナル)、『神田村通信』 (清流出版社)、『あの頃、あの詩を』 (文春新書)など多数。最新刊は、『ジョルジュ・バルビエ画集:永遠のエレガンスを求めて』 (六曜社)、『パリのパサージュ』 (平凡社)、『SとM』 (幻冬舎新書)。
佐藤 優
(起訴休職外務事務官・作家)
役に立つ神学
[第20回・最終回]
キリスト教と私(下)
建石修志=イラスト
illustration by Shuji Tateishi
キリスト者として神学を学ぶことと情報分析官として国家のために働くこと──この二つはあまりに違うように見えるかもしれない。だが、筆者の中で両者は矛盾なく両立するのだ。
佐藤 優(さとう・まさる)プロフィール
1960年、東京都生まれ。同志社大学神学部卒業。同大学院神学研究科修了。85年、外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、その後、在露日本大使館勤務。モスクワ国立大学哲学部で弁証法神学を講義。2002年、背任と偽計業務妨害の容疑で逮捕され、現在起訴休職中。『自壊する帝国』 で第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
DIALOGO A ROMA
塩野七生×アントニオ・シモーネ
ローマでの対話(32)
[最終回]
また一人が去って行った
映画『トロイのヘレン』を観たことがきっかけで地中海文明に憧れ、ついにはイタリアに移り住んでしまった作家、塩野七生。フィレンツェで生まれ、ハリウッドにわたって映画製作助手を務め、現在はローマで映画の製作に携わるアントニオ・シモーネ。映画に対する愛情の深さでは人後に落ちない二人が映画を、文化を、イタリアを語る。最終回は9月に逝去した俳優ポール・ニューマンについて語り合った。
塩野七生(しおの・ななみ)プロフィール
1963年の秋に1年間のつもりでイタリアを訪れたのが40年以上にもなってしまったという、かつての日本の若者たちによく見られた行き当たりばったりの典型。なぜかと言うと偶然に出会った編集者に勧められて作家になってしまったからだが、その結果これまでに、ルネサンス・イタリアや古代のローマをあつかった40作近い歴史物語を発表している。映画だけを語った『人びとのかたち』 と題した著作もある。
Antonio Scimone(アントニオ・シモーネ)プロフィール
フィレンツェ生まれのイタリア人。大学では考古学を学び、その後しばらくは発掘で日焼けする日々を送っていたが、結局は少年の頃の夢だった映画の世界を選ぶ。ハリウッドで、『スパイダーマン2』と『ロード・オブ・ドッグタウン』の2作の製作助手を務める。製作助手といえば聞こえはよいが、実際はどこにでも走り何でもやるのが仕事だった。Eメール名はYattaman7@hotmail.com 。ただし、日本語は受信不可。
Mentors for Beijing
地を這う裸虫
切断されたインドの浮浪児たち
[第四話・最終回]
孤独な罪びとの獣心
石井光太= 文・写真
text & photographs by Kota Ishii
マフィアの拠点への出入りを許された著者が目撃したもの。それは、大人に謂われなき暴力を振るわれる障害児たちの惨状であった。この救いようのない状況を改善することはできないのか。しかし、その儚い願いを打ち砕いたのは、傷ついた子供たち自身だった。
いしい こうた
1977年、東京都生まれ。国内外の文化、歴史、教育、医療をテーマに雑誌等に執筆。著書に、アジアの物乞いや障害者を描いた『物乞う仏陀』 (文春文庫)、知られざるイスラームの性や売春を描いた『神の棄てた裸体』 (新潮社)がある。HP:www.kotaism.com
The Other
Side of the American Dream
生田倫哉
アメリカンドリームが醒めるとき
[最終回]
プータローライターが見た
ニューヨークの現実
オバマにアメリカは変えられるか
生田倫哉=文・写真
text & photograph by Michiya Ikuta
アメリカの歴史始まって以来初めての黒人大統領が誕生した。しかし、本当に社会が変わるかどうか、大変なのは、これからだ。ブッシュ政権の8年間は、アメリカに何をもたらしたのか、オバマは国を変えることができるのか。大統領選の直前の数週間、筆者は街に出て、ニューヨーカーに話を聞いて回った。
生田倫哉(いくた・みちや)プロフィール
佐賀県生まれ。大学卒業後、1983年渡米。以来、ニューヨークに24年間在住。元音楽ライター、現在夢見るプータロー。著書に『ニューヨーク暮らし雑学ノート』 (ダイヤモンド社)、『ミッドライフ・クライシスに迷って』 (晶文社)がある。
STRATEGY 21 of the
automobile industry
中部 博
男たちのクルマ革命
[最終回]
電気自動車
時代の幕開け
地球と人類とクルマの
持続可能性
中部 博=文/水野康夫=写真
text by Hiroshi Nakabe/photograph by Yasuo Mizuno
天然ガスに燃料電池、そしてバイオ燃料など、将来的に枯渇する石油に代わる燃料として、人類はいくつかの選択肢を持っている。しかし、日本を代表する自動車評論家・舘内瑞は、最終的に生き残るのは電気自動車で、変革のときはすでに始まっているという。その理由とは何か──。
Dreams Men Have
About Foreign Cars
徳大寺有恒
男が外国車に見る夢
[第6回・最終回]
ルノー・ツゥインゴ GT
ルノーの考える
“スポーツ”が詰まった
新型ツゥインゴ
徳大寺有恒=文/岡倉禎志=写真
text by Aritsune Tokudaiji/photograph by Tadashi Okakura
徳大寺有恒(とくだいじ・ありつね)プロフィール
1939年/東京都生まれ。1963年第2回日本グランプリでレーサーとしてデビュー。その後フリーの自動車ジャーナリストに転ずる。1976年『間違いだらけのクルマ選び』 (草思社)がベストセラーとなり、以降日本を代表する自動車評論家となる。著書に『徳大寺有恒のクルマ運転術』 (草思社)、『男は男らしく生きろ!』 (大和書房)等。
美女の原石
[最終回]
福田麻由子
「ときどき撮影中のことを、
本当に覚えていないときがあって。
あの感覚は楽しいですよ」
藤代冥砂=写真
photograph by Meisa Fujishiro
styling by Yasuomi Kurita/hair & make by Hiromi Chinone(cirque)
ふくだ まゆこ
1994年8月4日、東京都生まれ。4歳でCMデビューして以来、ドラマ、映画を中心に出演。今年は映画『L change the WorLd』『犬と私の10の約束』でヒロインを務める。長瀬智也とのW主演『ヘブンズ・ドア』が2009年2月7日(土)から公開予定。
フラームモバイルサイト:flamme-co.mobi
東西グルメ対決
[最終回]
日本料理
山本益博
(料理評論家)
懐石料理の弱点を克服した
世界唯一の日本料理
山本益博=文/管 洋志=写真
text by Masuhiro Yamamoto/photograph by Hiroshi Suga
門上武司
(『あまから手帖』編集主幹・フードコラムニスト)
京料理界の若き旗手が直球勝負。
地味ながら滋味溢れる
門上武司=文/大腰和則=写真
text by Takeshi Kadokami/photograph by Kazunori Ogoshi